最近では災害が頻発しており、防災グッズを準備することが当たり前になってきましたね。
しかし、「自宅のどこに防災グッズを置けば良いのかわからない」と悩んでいる方もいるかもしれません。
そこで今回の記事では、
- 一軒家での防災グッズの置き場所
- なぜ置き場所を分ける必要があるのか
- どのような防災グッズをどこに置いておくべきか
について解説します。
一軒家に防災グッズを置きたいと思っているけれど、置き場所がわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
一軒家での防災グッズの置き場所は?
一軒家での防災グッズの置き場所についてご紹介します。
一軒家はマンションやアパートと比べて場所に余裕があります。置いておくべき場所がいくつかあります。ここで確認しておきましょう。
玄関先、リビング、寝室、庭の倉庫
結論として一軒家では
- 玄関先
- リビング
- 寝室
- 庭の倉庫
の4か所に防災グッズを分けて置いておくことがポイントとなります。
防災グッズは目立つ場所、すぐに利用できる場所に置く
玄関先、リビング、寝室、庭の倉庫の4か所に分けて防災グッズを置く理由の1点目は、それぞれが目立つ場所であり、災害が発生したときにすぐに利用できるためです。
災害が起きたあとは、初動対応がとても重要です。自宅の目立たない場所や忘れてしまいがちな場所に防災グッズを置いてしまうと、すぐに必要なものを持って避難することができません。防災グッズは、パッと取り出せ、利用できるようにしておくことが大切です。
置く場所を分けることでリスク分散ができる
防災グッズを分けて置くべき2点目の理由は、リスクを分散できるためです。自宅の色々な場所に防災グッズを分けて置くことで、ご自身や家族が家のどこにいても、アクセスが可能です。
たとえば、大きな地震が起きたときには、ドアがゆがんで動かなくなることもあります。もしその部屋に防災グッズをまとめて置いておいた場合、まったく使えなくなってしまいます。
また、豪雨災害のときには浸水の恐れもあり、庭の倉庫や玄関、リビングなどの防災グッズが使えなくなっても、2階の寝室などにも用意しておけば安心できます。
置き場所を分ける理由
続いて、一軒家で防災グッズの置き場所を分けた方が良い理由について詳しく解説します。
自宅に被害があったときに備えるため
大きな地震や豪雨災害などで、自宅が被害を受ける可能性も十分にあります。その場合に備え、防災グッズを分けて置いておくことが大切です。
防災グッズを1か所に置いてしまうと、もしその場所が倒壊したり損壊したりした場合に、防災グッズを使うことができなくなってしまいます。また、扉が動かなくなってしまったり、落ちてきたものや割れたガラスが散乱していたりすると、その場所に入ること自体が危険になります。
災害で自宅に入れない場合でも、外からアクセスできる庭の倉庫などに置いておくことで、防災グッズを使うことができます。
災害時はどこにいるかわからない
災害はいつ起きてもおかしくありません。ご自身や家族が災害時にどこにいるかということも予測することが難しいです。
災害時どこにいてもすぐに防災グッズを使えるようにしておくためにも、分けて置いておく必要があります。
また、上記の通り、災害発生後は自宅の別の場所に入ることが難しかったり、危険だったりする可能性もあります。その場合でも、普段生活をする場所に防災グッズを分散して置いておけば、ほかの部屋や場所に行く手間と時間をかけずに、避難することができます。
家に用意しておきたい防災グッズの種類
続いて、家に用意しておく防災グッズの種類を「常に持ち歩く用(防災ポーチ)」「災害時に持ち出す用」「備蓄用」の3つに分けてご紹介します。
①常に持ち歩く用(防災ポーチ)
リュックやカバンに入れて、常に持ち歩く用に、防災ポーチを持っておきましょう。防災ポーチは、最低限の防災グッズを日々持ち運ぶためのポーチです。
なお、あくまで毎日持ち運ぶことを前提としたポーチですので、かさばらないもの、大きすぎないものを選ぶことがポイントです。また、できれば耐久性が高く防水機能が付いたものや、ポーチの中身が確認しやすいビニール製やメッシュ素材のものを選ぶと良いでしょう。
防災ポーチの中身とは
防災ポーチには、現金(公衆電話で使うための10円硬貨を含む)、ホイッスル、非常食(アメ、栄養補助食品など)、モバイルバッテリー(手回し式バッテリーも便利)、携帯トイレ、ウェットティッシュ、ポリ袋、ばんそうこう、連絡先リスト、身分証明書、筆記具などを入れます。
また、余裕があれば小さなペットボトルや使い捨てカイロ、保温用アルミシート、雨具、大判タオルなども入れておくと安心です。
そのほか、メガネやコンタクトレンズ、生理用品、常備薬など、自分に必要なものを入れましょう。
②災害時に持ち出す用
家から避難する際に持ち出すために必要な防災グッズです。安全に避難できるよう、両手が空くリュックタイプの防災バッグを用意しましょう。
中には、命を守るための最低限の防災グッズを入れます。たとえば、食料・飲料(重すぎないもの)、防寒具、携帯ラジオ、ホイッスル、懐中電灯、ヘルメット、軍手、モバイルバッテリー、靴・スリッパ、携帯トイレ、救急セットなどを入れておきましょう。
③備蓄用
避難生活に備えるために必要な防災グッズです。救援物資が届くまでの3日~数日間を安心・安全に生活するためのグッズを準備しましょう。
たとえば、食料・飲料(最低3日分)、食器類、キッチンペーパー・ラップ類、着替え、除菌スプレー、ウェットティッシュ、トイレットペーパー、乾電池、カセットコンロ、ろうそく・マッチ、ランタン、ドライバー、バール、救急セット、生活用水、新聞紙などを用意します。
置き場所別に置いておくべき防災グッズ
最後に、自宅の置き場所別に置いておくべき防災グッズをご紹介します。玄関先、リビング、寝室、庭と、それぞれ何を置くべきか、なぜその場所に置くべきかを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
玄関先には防災ポーチ、持ち出す用を
玄関先には、防災ポーチと持ち出す用の防災グッズを置いておきましょう。玄関に置いておくことで、災害発生時に素早く避難できるためです。
また、持ち出す用の防災バッグは原則として一人一個用意します。ただし、重すぎて持てなくなってしまえば元も子もないため、子どもや高齢者には軽いものを持ってもらうなど、役割分担を前もって決めておきましょう。
リビングには備蓄用を
スペースのあるリビングには、備蓄用の防災グッズを置いておきましょう。リビングに置いておけば、水や食料、ガスコンロといったかさばる防災グッズも保管しやすいです。
なお、備蓄用の防災グッズは、日ごろから消費期限をチェックしたり、きちんと使えるか確認しておきましょう。非常食は消費期限が近づいたら一度食べてみて、調理方法や味に慣れておくといざというときにも安心です。
寝室には備蓄用、持ち出す用を
寝室には、備蓄用と持ち出す用の防災グッズを置いておきましょう。目覚めてすぐに避難することができます。また、一軒家の場合、寝室は2階にあることが多いと思いますので、水害対策にもなります。
なお、持ち出す用の防災グッズは、できれば枕元に置きましょう。寝起きで防災グッズを探すのは時間がかかる上、停電が発生し部屋の明かりが使えない可能性もあるためです。
庭の倉庫には備蓄用、持ち出す用を
庭の倉庫にも、備蓄用と持ち出す用の防災グッズを置いておきましょう。水害対策になるほか、自宅が倒壊・損壊していたり、玄関のドアが開かなかった場合でも防災グッズを使うことができます。
なお、防災グッズをどこに置く場合でも、ラベリングして分かりやすくしておくことをおすすめします。ラベリングしておけば、災害発生時にも置き場所が分からなくならずに済みます。
まとめ
今回の記事では、一軒家での防災グッズの置き場所、置き場所を分ける理由、家のどこにどのような防災グッズを用意しておけば良いのかなどについてご紹介しました。
防災グッズを1か所にまとめてしまうと、地震発生時にすぐに必要なものが取り出せないなど、何かと不便なことが多いです。そのため、置き場所別にそれぞれ必要な防災グッズを置いておくことが大切です。
自宅のどこにどのような防災グッズを置いてあるのか常に把握しておけば、いざというときにも安心でき、落ち着いて行動することができます。