- 被災した経験があり二度と同じ経験をしたくない
- 地震が起きるかもしれないと不安で眠れない
など、地震に対して強い恐怖感を抱いている方も多いのではないでしょうか。
地震はいつ発生してもおかしくありません。そのため地震に対する恐怖心が強い方は、いつ起こるか分からない地震に怯えて日々気が休まることがないです。
できれば安心して毎日を過ごしたいですよね?
本記事では地震が怖い時の対処法、地震が怖いと感じる原因と一緒にお伝えします。ぜひ参考にして下さい。
地震が怖い時の対処法
地震が怖い時の対処法は、以下の3つです。
- 地震に対する備えを万全にする
- 日頃から地震に備えて不安を軽減する
- 人や医療機関に相談する
それぞれの対処法を詳しく解説していきます。
地震に対する備えを万全に
地震が怖い時の対処法は、地震に対する備えを万全にすることです。具体的には、
- 家具を固定しておく
- 食料・飲料・生活必需品などの備蓄
- 非常用持ち出しバッグの準備
- ご家族同士の安否確認方法
- 避難場所や避難経路の確認
- 家中のガラスに飛散防止フィルムを貼る
などの備えが必要になります。
地震から自分や家族の命を守るために、まず自宅での安全対策を行うことが重要です。どの備えもすぐに実行できるものばかりですので、積極的に安全対策に取り組みましょう。
地震に備えることで不安が軽減される
地震を想定して事前にしっかり備える事で安心感が得られ、不安が軽減されます。
事前に備えることで、もし地震が起きたとしても生きていられる、生活ができると考えられ、安心できるからです。
またもし地震が起こっても自分が何をすればいいのか、どこに避難すればいいのか、が分かっていれば不安な気持ちも和らぎます。
日頃から地震に備えていれば、もしもの時への不安が大幅に軽減ます。
関連記事:地震時にヘルメットはいらない?災害時のヘルメットの必要性と役割・選び方
人や医療機関に相談することも大切
地震への不安が軽減されない方は、周りの人や医療機関に相談することも大切です。心配な方は心療内科への受診も視野に入れましょう。
自宅で安全な場所
地震は突然起こります。防災の知識があれば、もしもの時に役立ちます。自宅にいる時に地震が起きた場合の安全な場所を紹介します。
自宅で安全な場所は
- 玄関
- 2階(耐震性が高い家の場合は1階)
です。それぞれの理由を下記に記載しています。
玄関
自宅で安全な場所は、玄関と言われています。造りが丈夫ですぐ外に逃げられるからです。
また過去に倒壊した家で、玄関だけが残っていたケースが多数ありました。
50年以上、地震の現場を見てきましたが、玄関だけ残った家をずいぶん見てきました。
玄関は狭い場所に対して太い柱の本数が多く、比較的頑丈にできていますし、いざというときに外部に脱出できる場所です。
今、もし大地震が発生したら、あなたはどうしますか? | 暮らしのこれから
自宅にいる時に地震の揺れを感じたり、緊急地震速報がなったりした場合は玄関に避難するのが良いでしょう。
安全なのは2階(耐震性が高い家は1階)
ほとんどの家では、2階が安全だと言われています。2階の方が家が倒壊しても隙間ができやすく、助かる確率が高いからです。
慌てて1階に下りない方が安全です。階段を踏み外したり、1階は倒壊する危険性があるからです。2階建ての場合、2階にいたほうが潰れても隙間ができやすく、倒壊しても助かる率が高いからです。
地震発生時の心得 身を守る行動 退避行動 山村武彦
しかし揺れたからといって、慌てて動くと転倒の危険があるので注意が必要です。揺れが収まるまで落ち着いて待ちましょう。
また耐震性の高い家の場合は揺れが大きくなる2階より、1階が安全と言われています。このような防災知識を身につけることは、実際地震が起こった時に非常に役立ちます。
普段の習慣や防災知識が、いざというときの命を守ってくれるかもしれません。
地震を怖いと感じる原因
地震が怖いと感じる原因は以下の4つです。
- 生命の危機
- 建物の倒壊
- 生活必需品が揃わなくなる
- 地震へのトラウマ
それぞれの原因を解説していきます。
生命の危機
地震による火災や津波で自分や家族が死んでしまうかもしれない、大切な人を失うかもしれないという恐怖です。
対策としては、日頃からもしもの時に備えて家具の固定をする、家族間で防災会議をして安否確認の方法や避難場所を決めておくことが安心に繋がります。
建物の倒壊
地震で住んでいる家のガラスが飛び散ってケガをしたり、建物の下敷きになって生き埋めになったりするかもしれない、という恐怖。
地震で亡くなる要因で多いものは、建物の倒壊による下敷きや生き埋めです。また命は助かっても、住居を失い今までの生活ができなくなるリスクもあります。
対策としてはガラス飛散防止フィルムを貼る、耐震性が高い家に住む、家の中で安全な場所を確保する、などが挙げられます。
生活必需品が揃わなくなる
食料・水・日用品がスーパーやコンビニから消えてしまい、生活必需品が手に入らなくなるかもしれない、という恐怖。
生活必需品が手に入らなくなるかもしれない状況は、被災している中、更なる不安を駆り立てることになります。
日頃から非常食や日用品のローリングストックをしたり、被災時に必要なものの確認をして家族分の備蓄をしておいたりすると、もしもの時にも安心です。
事前に身近なスーパーで揃えられる非常食について確認しておくことも大事です。本サイトでは「すーぱーで揃えられる非常食」についても執筆していますのでそちらもご覧ください。
関連記事:スーパーで揃えるべき非常食とは|選び方や注意点とおすすめの食品一覧
地震へのトラウマ
地震へのトラウマは、自身が被災した際に植えつけられる事が多いです。
しかし地震によって家族や大切な人を失ったり、自身が被災していなくてもニュースの映像を見たりしてトラウマになることもあります。
大人だけでなく子供でも、地震のニュース映像を繰り返し見ることによりトラウマになってしまい、地震による小さな揺れや津波の映像を見ると不安で泣いてしまったり、過呼吸になったりする子もいます。
地震が怖いと感じている時の症状
地震が怖いと感じている時の症状には以下の3つがあります。
- 手足の震え
- 動悸
- 過度な不安感
このような症状が続き、日々悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
それぞれの症状を見ていきましょう。
手足の震え
揺れを感じると手足が震える。震えが長い時間止まらなくなることもあります。
動悸
地震による小さな揺れを感じたり、地震速報を聞いたりした時に心臓がバクバクしてしまう。過呼吸やパニックに陥ることもある。
過度な不安感
地震が起こるかもしれないと考え始めると、不安で仕方がない。ひどいと不安で眠れないこともある。
地震恐怖症とは
地震恐怖症とは、地震に対する強い不安から心身の調子を崩してしまう不安障害の一種です。
地震恐怖症により日常の生活に支障をきたしている方は数多くいます。
地震恐怖症セルフチェック
地震恐怖症の症状には、以下の4つがあります。
- 地震のことを考えると不安で眠れない
- 強い動悸やめまい
- 息苦しさ
- 古い建物に恐怖心を抱く
地震に対する不安から、このような症状が出ている場合は、地震恐怖症の可能性があります。
症状が悪化すると、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病を引き起こすこともあるので注意が必要です。
このような症状が続く場合は心療内科の受診を視野に入れましょう。
まとめ
地震が怖い時の対処法と怖いと感じる原因や症状について紹介、 をまとめると以下の通りです。
- 地震が怖い時の対処法3つ
- 自宅で安全な場所とは
- 地震を怖いと感じる原因4つ
- 地震が怖いと感じている時の症状3つ
- 地震恐怖症とは
地震はいつ起きてもおかしくありません。このような対処法や原因は人によって様々です。
自分にあった対処法や原因を理解して、少しでも地震に対する恐怖心が和らぎ、気持ちが楽になれば嬉しいです。
この記事が地震に対して恐怖感を抱いている方々のお役に立てれば幸いです。