スーパーやコンビニときには自動販売機で見かけることもある缶詰は、手軽に用意できるため非常食としても優れものです。購入が簡単にでき、ストックする場所もあまりとらず、ふたを開けるだけで食事ができますよね?
種類も多く、非常時用に飼う際にどれにしようか悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか?
この記事では、どのような缶詰なら非常食になるのか、またおすすめの缶詰を紹介します。選び方も紹介するので、悩んでいる人は参考にしてみてください。
非常食になる缶詰とは
数多くある缶詰の中でも、非常食になる缶詰には何があるでしょうか。どの缶詰が非常食になるか知っておけば、非常時用に購入するか悩むこともなくなります。
結論から言うと、缶詰はどの種類でも非常食にできます。缶詰の製造方法は長期保存ができ、種類も豊富なためです。
缶詰は長期保存に適している
缶詰は、製造される過程で密封すること・加熱処理などを行うことで殺菌されており、腐敗を進める菌がほとんどいない状態にされます。そのため、缶詰は3年以上と長期保存ができるものも多いです。また、JAS法(品質表示基準)などでは缶詰は密封・加熱殺菌処理され、長期間保存ができることとされています。
販売されている缶詰は全てこの定義に則っているため、どの種類の缶詰も長期保存が可能です。常温保存ができるので、春夏秋冬問わず長期間ストックしておけます。また、最低3日分は必要といわれる非常食も、缶詰ならあまり場所を取らないため保管場所に困りません。
缶詰は栄養が取れる
災害時であろうと栄養素は生きていくために欠かせません。非常食としての缶詰は、簡単に栄養が摂取できます。缶詰は、ふたを開けたらそのまま食べられるものがほとんどです。
そのため、非常時に調理ができる環境下でなくとも、栄養豊富なメニューを揃えられます。栄養の偏りは、避難中の体調不良を引き起こしかねないので、それを防ぐためにも缶詰は有効です。
缶詰は種類が豊富!
缶詰は数えきれないほどの種類が販売されています。そのため、自分に合った非常食を選びやすいことも大きなメリットです。食べ物に対して何かしらのアレルギーがある人の場合、避難場所などで配給される食べ物が食べられない可能性もあります。
非常時に満足に食事がとれないと、心身ともに負担がかかるため避けたいものです。あらかじめ缶詰でアレルギー反応のないものをストックしておけば、そうした食糧不足の事態も防げます。
持っていくのに場所も取らないので、持ち運びにも便利です。
非常食におすすめな缶詰を紹介
どの種類の缶詰でも非常食になることを説明しましたが、その中でも非常食としておすすめできるものを紹介します。非常時の食事に欠かせないもののひとつになりうるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ご飯系缶詰
避難中は栄養が不足しやすく、エネルギー不足に陥りやすいので、カロリーが高いものがおすすめです。主食となるような缶詰はカロリーが手軽に摂取できます。その中でもご飯系は、災害時などのストレス環境下において、お腹にたまりやすくカロリーも摂取しやすいので、非常食として優秀です。
ご飯系の缶詰は白米だけでなく、丼ものや炊き込みご飯の缶詰も販売されています。主食のレパートリーを増やすために、白米以外のご飯系の缶詰も一緒にストックしましょう。
おかず系(肉・魚など)缶詰
おかず系の缶詰も災害時に生活するうえで重要な役割を果たします。たんぱく質やカルシウムなど、ご飯系だけではカバーしきれない栄養素をとりつつ、カロリーも摂取できることが大きなメリットです。
おかず缶詰は特に種類も多いので、自分が好きなものを選んでストックできます。
また、避難所ではおにぎりなどが配られることはあっても、メインディッシュとなるような肉や魚はすぐに配られない場合も少なくありません。日ごろから備えておくことで、災害時の食の偏りを防ぐことにもつながります。
野菜系(ボテトサラダ・おでんなど)缶詰
ご飯系や肉類もカロリーを摂取するためにも重要ですが、それだけでは栄養素が賄いきれません。災害時には野菜をあまりとりづらいことから食物繊維などが不足し、便秘などの体調不良が起こりやすいといわれています。野菜が使われてる缶詰なら、食物繊維なども摂取できるので、野菜不足からくる体調不良予防にぴったりです。
野菜が使われるおかず系の缶詰は惣菜からおでんまでさまざまな種類があるため、生野菜が苦手な子供の好きな味などを入れておくと、野菜嫌いな子どもも栄養バランスが偏らずに済みます。
ひとつの缶詰で複数の野菜を同時に食べられるものがおすすめです。
フルーツ系缶詰
フルーツ系の缶詰も栄養バランスの偏りが防止可能です。缶詰に入ったフルーツは長持ちし、またいつでもフレッシュな状態で食べられるので、野菜が苦手な子どもや食欲がない人でも食べやすいです。また、すりおろしたフルーツの缶詰もあり、柔らかいものでないと食べられない小さい子どもや年配の人におすすめできます。
缶詰の選び方
非常食用の缶詰を選ぶにはコツがあります。特に非常時に缶詰をメインの食品として食べる場合、選び方を知らないまま缶詰をストックすると栄養が偏ったり、食べやすいものがなくなったりする可能性があるためです。バランスよく缶詰を選んで、もしものときもなるべく健康に影響が出ないようにしましょう。
栄養があるものを選ぶ
非常食としての缶詰は栄養がなるべく取りやすいものを選びましょう。缶詰は種類が多くあるので、主食・おかず・デザートなどを栄養が偏らないようにストックしておくのがコツです。
災害時にバランスよく非常食を準備できていないと、食べ物に偏りが出てしまい栄養不足に陥りやすいです。災害時に配給される食べ物は、パンやおにぎりなど炭水化物が主になります。生のフルーツや野菜・乳製品はあまり配給されない場合もあるため、ミネラルやビタミン・たんぱく質など、炭水化物以外の人間に必要な栄養素が不足しやすいです。
また、栄養不足は体に少しずつ悪影響を及ぼします。最初は便秘・頭痛など小さなものですが、栄養不足も積み重なればいずれ大きな病気も発症しかねません。災害時は、普段のように素早く治療してもらうのも難しい場合があるので、あらかじめ栄養をバランスよく、しっかり摂取できるように缶詰を選びましょう。
味が好みのものを選ぼう
栄養素のバランスをとりつつも、好きな味をストックしておくことも重要です。栄養が豊富で、有名だという理由で一度も食べることなくストックしてしまうと、いざ非常食を食べるとなったときに口に合わないという事態にもなりかねません。食べ慣れた味や、好きな味のほうが緊張状態でも食べやすいです。
緊急で非常食を食べる事態は、災害などでストレス環境下におかれます。過度のストレスは、体調にも悪影響を与え、食欲不振などにも陥りやすいです。非常食を普段から食べ慣れたものや好みの味にしておけば、食べることに対しては安心感を得られます。
食事に対するストレスが減るため、避難生活におけるストレスも緩和されます。また、食べられないことで起こりうる栄養不足にもなりづらいです。栄養不足による体調不良のせいでさらにストレスを感じ、より体調が悪化する、という負のスパイラルを防げます。
非常食は普段食べてはいけないものではないので、一度気になるものは買って試食してみることがおすすめです。万が一のためにも、自分の好みの味を見つけておきましょう。
まとめ
非常食としての缶詰は、スーパーやコンビニなどですぐ購入でき、どの種類でも使えることから非常に優秀な食べ物のひとつです。栄養不足にならないよう栄養のある缶詰を選び、好きな味をバランスよくストックしておけば、非常時には缶詰のふたを開けるだけでその日のメニューが出来上がります。災害時に食事をとる行為はストレスを緩和するために有効な手段です。ぜひお気に入りの缶詰を見つけて、災害時に食事に困らないようにしておきましょう。